「状態は良い。チャンスはあると思う」河本力、初の海外メジャー決勝ラウンドへ!|2025 全英オープンゴルフ選手権
シェア

「状態は良い。チャンスはあると思う」河本力、初の海外メジャー決勝ラウンドへ!|2025 全英オープンゴルフ選手権

Edited by

海外メジャー挑戦3度目、リンクスでついに壁を突破した。2025年7月19日、全英オープンは2日目を終え、河本力が海外メジャー大会で初の予選通過を果たした。世界の舞台で新たな一歩を踏み出した25歳が、終了後のインタビューで決勝ラウンドへの意気込みを言葉にした。

「ゴルフができる喜びを噛み締めながら、プレーできている」

──メジャーで初の予選通過、率直な気持ちを聞かせてください。

河本:今年に入ってUSオープンに出場したのですが、そこでは自分のゴルフができると信じていたものの、体調不良もあって…。言い訳に聞こえるかもしれませんが、準備不足というか、本当にどうしようもない感じがありました。

今週は体調も万全で挑むことができ、最低ラインである予選通過をしないと、応援してくださる方々に本当に申し訳ないという気持ちでした。「世界を目指す」と言いながら、いざ世界へ行くと予選落ちして帰ってくる自分がすごく嫌だったので。今回、初めて予選を通過できて本当に嬉しいです。

ただこれで終わりではなく、自分が世界で戦っていくための一歩として、良いステップを踏めるように明日からも良い準備をして、自分のゴルフを徹底したいと思っています。

──最初のバーディまで時間がかかりましたね。

河本:まず4時16分スタートというのは初めての経験でした。朝どうしても早く起きてしまうので、「時間があるな、時間があるな」と思いながら過ごしていて。その中で気持ちを作っていくのはなかなか難しかったですが、早く準備しすぎないように我慢しながら、体もしっかりと作れました。前半はティーショットがすごく曲がってピンチばかりで、なかなかバーディが取れませんでした。後半に入るまですごくつらかったですし、しんどかったですね。

その中で、11番、12番と連続で良いバーディが取れたので、そこでしっかり流れに乗れました。その直後にボギーを打ってしまったのですが、そこでも気持ちを切らさずに、最後まで諦めずにプレーできたので、少しは成長できたんじゃないかと思います。

──特に15番のバーディパットは長い距離でした。

河本:簡単なラインではなかったですね。でも、今週はずっと良いパットが打てていました。おそらく、今週で一番長いパットが入ったんじゃないかなと思います。すごく気持ちよかったですし、安心しました(笑)。

──15番は昨日ダブルボギーを叩いたホールでもありましたね。

河本:ティーグラウンドからキャディに「昨日ここでダボを打っているから、絶対にバーディを取って昨日の分を取り返す」と宣言していました。その中でのバーディだったので、すごく嬉しかったです。

それに、自分の流れ的にもすごく大きいバーディでした。まだ昨日の分を完全に取り返せてはいないので、明日からも、昨日打ってしまったダボを取り返せるように頑張りたいです。

──最終18番ホールは、どんな気持ちでプレーしていましたか?

河本:予選カットのラインを意識するのではなく、いつも通りプレーすることを考えていました。もちろんバーディも取りたいと思っていましたし、少しでもチャンスがあれば、日本で応援してくれている皆さんをワクワクさせたいなと。だから最終ホールはバーディで締めて、アンダーパーのグループに入りたいという気持ちでプレーしていました。

──2日目は大雨でしたが、リンクスには慣れてきていますか?

河本:こちらに来た日曜日が一番暖かかったくらいで、日に日に天候が悪くなっている感覚です。ただこれは想定していたことですし、しっかり準備してきてよかったと思います。月、火、水と練習ラウンドができて、昨日今日と試合をこなす中で、少しずつ慣れも出てきました。すごくやりやすさを感じるくらい、好きだと思えています。頭を使ってゴルフをすることが楽しいですし、幸せだなって。ゴルフができる喜びを噛みしめながら、プレーできています。

──いよいよ決勝ラウンドです。意気込みをお願いします。

河本:特別何かを変えることはありません。決勝ラウンドだからといって攻めるのではなく、自分にできることをやりきる。全力でプレーするだけです。自分を客観視してコントロールしていけば、状態は良いのでチャンスはあるんじゃないかと思っています。しっかり上位を目指して頑張りたいです。

この記事をシェア

Edited by

ゴルフ インタビューの記事一覧

もっと見る