『ザ・ロイヤルファミリー』佐藤浩市“耕造”と木場勝己“剛史”の魂のやりとりに号泣した第3話…次回は目黒蓮演じる重要人物の正体が明らかに
妻夫木聡主演、夢を追い続けた熱き人間と競走馬の20年にわたる壮大なストーリー『ザ・ロイヤルファミリー』第3話をレビュー

『ザ・ロイヤルファミリー』の出演者に名を連ねていた目黒蓮(Snow Man)。だが、第3話まで出番はなく、どんなキャラクターなのか、誰と関係があるのか。演じる役柄の名前すらも明かされていなかった。ドラマの人物相関図にも「物語の鍵を握る重要な人物。」とだけ記されていたが、詳しいことは分からない。
そんななか、今回放送された第4話で、ようやくそのベールを脱いだ。一体どんな役だったのだろうか?
一方、制御不能状態であるロイヤルホープの騎手探しに苦慮していた栗須栄治(妻夫木聡)たち。そんな栗須と調教師の広中博(安藤政信)が目をつけたのは、岩手競馬所属の佐木隆二郎(高杉真宙)騎手だった。だが、彼は過去に暴力事件を起こしていて……。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
実家の厩舎で働く佐木は、栗須たちから粘り強く交渉されるも首を縦に振らなかった。地方競馬の騎手が中央競馬の騎手免許を取得するのは難しい。だが、それ以上に深い理由があったのだ。
佐木が暴力事件を起こしたのは、中央の競馬学校に在籍していたころ。当時彼は、株式会社ソリューのCEO・椎名善弘(沢村一樹)に目をかけられ、将来を嘱望される騎手だった。だが、それをよく思わない同期に「お前の力じゃねえからな。ここにいる馬はみんなレベルが違うんだよ。お前んちの馬とは」と揶揄されたのだ。彼はその後、同期に暴力を働き、学校を自主退学した。
その話を聞いた栗須は、再び佐木と対峙。「うちのホープも一緒です」と語りかける。どの馬主にも、日高の馬の力を信じてもらえなかった。だが、山王耕造(佐藤浩市)だけは、日高の馬でG1制覇を成し遂げると言っていた。「馬も人もどこで生まれたかは関係ない。いいものはいいんです。我々はロイヤルホープで有馬記念を獲りにいく。日高の小さな牧場の馬で北陵の馬に勝つんです」。そんな栗須の熱意に、胸を打たれた佐木だったが、「気持ちだけで動けるほど、俺も幼くないんで」と拒む。
中退して帰ってきた佐木に、何も言わず居場所をくれたのは、他ならぬ父親だった。「もう一度出ていくなんてできると思いますか?」と佐木は葛藤を吐露する。そんな息子の話を、父親が偶然聞いてしまう。父親は佐木に「俺は死ぬまで自分の足で立って死ぬ。んだがら、お前はお前でちゃんと立て!」と背中を押した。
その後、佐木は中央競馬に移籍。ホープと自身のデビュー戦で、見事1位を獲得した。
佐木の葛藤、父親の激励、佐木とホープが人馬一体となってゴールに向かったレース展開、そして栗須たちが全力で応援する姿……。今回もまた、涙が溢れた。
もちろんフィクションなのだが、まるでドキュメンタリーを見ているかのような気持ちになるのはなぜだろう。それは、競走馬がレースを走るまでの過程を丁寧に描いているから。視聴者は、栗須たちの苦労や葛藤を知っている。夢を知っている。だから胸が熱くなる。だから涙が止まらなくなるーー。
ドラマの終盤では、耕造の隠し子が発覚する事態が巻き起こった。まだ詳細は明かされていないが、入院中の中条美紀子(中嶋朋子)が母親で、彼女を看病する耕一(目黒)が耕造の隠し子らしい。投薬のご褒美にシュークリームをリクエストされた耕一は「大丈夫?食べて」と心配しつつも「分かったよ。買ってくるよ。買ってくるから……頑張って母さん」と優しい言葉をかけた。
この耕一が物語にどんな影響を与えるのかワクワクする。何より、これまで登場していなかった目黒が、一滴の雫としてこぼれ落ちると、これほどまでに大きな波紋となって物語が動くのかと驚いた。もちろん、役柄的にセンセーショナルな登場ではあったのだが、目黒の圧倒的存在感は、彼にしか出せないものがある、と気づかされる。そんな目黒が第5話でどんな表現をしてくれるのか。今から放送が楽しみだ。
第4話はこちらから
第5話予告編はこちらから
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