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綾辻行人の『十角館の殺人』を夢中になって一気読みした夜のことを思い出した。次の日の予定を考えるともう寝なきゃいけない、と頭の端に浮かんだ焦りを自覚しつつ、けれどとっくに諦めてもいた。この物語を読み終わるまで眠れるわけがない。そして、カーテン越しに窓の外がほのかに白んできた頃、あの伝説のラストシーンに行き着いた。
あの衝撃のラストシーンをどうやって映像化するのだろう、という心配(あるいは不信感)を、ドラマ版『十角館の殺人』は安心と満足に変えてくれた。原作へのリスペクトが随所に見られる大満足の一作。ラストシーンだけでなく、読者(=わたし)の中で既に姿かたちをイメージして息づいているキャラクターがどう描かれるのかも不安だったのだけど、特にエラリイは、わたしが想像していた以上にエラリイだった。
こんなふうに『十角館の殺人』と再会できた幸福に感謝しつつ、原作を未読でも既読でも存分に楽しめるこの名ドラマを、大声でみんなにお薦めしたい。
1988年愛媛県生まれ。東京都在住。立命館大学文学部卒業。2019年「犬のかたちをしているもの」で第43回すばる文学賞を受賞しデビュー。2022年「おいしいごはんが食べられますように」で第167回芥川賞を受賞。2024年『いい子のあくび』で令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。その他の著書に『犬のかたちをしているもの』『水たまりで息をする』『うるさいこの音の全部』『め生える』があり、最新刊は『新しい恋愛』。
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