『雨上がりの僕らについて』第5話 一緒に正解を探していく。ようやくたどり着いた2人のスタート地点
奏は自ら真城に連絡をし、会って話をする約束を交わす。一体どんな話をされるのか、気が気ではない真城だったが……。
松村沙友理が主演を務めるドラマNEXT『やぶさかではございません』が4月2日からスタートした。U-NEXTでは各話1週間独占先行配信されている。
サイレントカフェ「アサガオ」で出会い、「お互いを観察する期間」と「お試し期間」を経て、ついに恋人同士になった不思議麻衣(松村沙友理)と上下亮(駒木根葵汰)。
もう好きで好きでたまらない!というふたりが付き合いだしたのだから、どちらも幸せでいっぱいだ。
そんなふたりですることは……デートだ。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
というわけで、今回はデート回である。
上下がリードするわけだが、もちろんデート当日までにプランはさんざん考え抜いていた。考えすぎて夜が明けるぐらい。
クールを装っているが、心の声がにぎやか。麻衣のことがかわいくて仕方がないし、麻衣のためならなんだってやる!という勢いだ。
ただ、楽しいデート♡を描くだけではないのがこのドラマの良いところ。麻衣の芯の強さがよく見えた回でもあった。
今日は全部自分がお金を出すという上下。しかし、麻衣はこれをやんわりと断る。映画のチケット代は上下が出したが、麻衣はドリンク代を支払うことに。上下も、麻衣がごちそうされることをあまり望んでないと気がつき、サッと「じゃあドリンク代を」というところが柔軟で良い。
そもそも、カップルでの支払い問題はわりと価値観のすり合わせが大事だ。例えば、麻衣がここで上下を立てる意味でも奢られることを受け入れたら、次のデートはどうするのか、という懸念点が生まれる。一方、麻衣が難色を示したとしても、上下が頑なに「自分が払う」と言えば、気まずい空気になったはずだ。
互いの価値観を尊重し、どうすることがベストかをすぐに考えられるカップル……ステキだ。おまけに、ドリンク代は映画のチケットよりは安いし、ちゃんと上下を立てていることになる。いや、男女の立てる立てない問題自体、どうでもいいと言えばどうでもいいかもしれないが……。
また、印象的だったのは、上下が隠し撮りされていたシーンだ。ビジュアルが良いばっかりに、女性から嫌な思いをすることが多かった上下。今回も、麻衣が席を外したタイミングで隠し撮りされていることに気がつき、慌ててマスクをつける。上下はこういうときに「やめてください」と言えるタイプじゃない。
そこで対応したのが麻衣だ。撮った写真を消してください、ゴミ箱からも削除してくださいね、と注意。それも上下には何も言わずに、だ。えっ、カッコ良すぎでは……!?もちろん上下に対して恩着せがましく言うことはない。こんなの惚れ直すに決まっている。
ふわふわしているように見える麻衣だけれど、上下が麻衣に惚れるポイントが詰まりすぎているデートだった。
そして気になるのは玄(濱正悟)。千尋(片山萌美)が様子を伺いに行くが、玄は麻衣にアタックするつもりも、ふたりの間に割って入る気もなかった。つまり、麻衣と上下が付き合いだしたことに関してはノーリアクションというわけだ。
というのも、玄の中で恋愛はビュッフェで言うデザートだから。
今は目の前に楽しいことがたくさんあって恋愛まで行きついていない。デザートが食べられないならそれはそれで構わない。つまり、恋愛の優先順位が低いということ。好きな人と結ばれることを諦める、というのはある種、理解しづらい部分があるけれど、優先順位が低いならとても納得できる理由だ。
大好きな人と出会って、いまの瞬間、恋愛に没頭した上下と麻衣。ほかにも楽しいことがあるからと恋愛を手放した玄。よい対比かもしれない。玄の本心がどうかは別にして。
さて、恋人同士になって安心、安心……と思っていたら、ラストに上下の元カノが登場。デート中の振る舞いがカッコよかっただけに、今カノの麻衣は元カノに一体どのような対応を見せるのか、楽しみだ。
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奏は自ら真城に連絡をし、会って話をする約束を交わす。一体どんな話をされるのか、気が気ではない真城だったが……。
第4話では、快の家にソハが押しかける形で同居生活がスタートする。その中でソハの抱える孤独が明らかに。ナ・イヌが表現するソハの愛らしさと切なさに多くの視聴者が胸を掴まれた。
髙橋海人、中村倫也主演、性格正反対のふたりによる刑事ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』第2話をレビュー
水族館デート以来、気まずい空気になってしまった奏と真城。お互いに連絡が取れずにいた。 真城のもとには相変わらず母・美都子から連絡が届いており、これが真城の心を重くさせていた。 一方、奏は職場の同僚の金森から話があると仕事終わりに誘われる。