GOT7 パク・ジニョン×ノ・ジョンウィ。ドラマ『魔女-君を救うメソッド-』の撮影で背中を押した、先輩からの“魔法の言葉”
ミステリーラブロマンス『魔女-君を救うメソッド-』でドンジンを演じたパク・ジニョンと、ミジョンを演じたノ・ジョンウィの2人に特別インタビュー。撮影を通して2人自身が感じた「救い」とは何だったのか。撮影の裏側はもちろん、2人が背中を押されたという先輩俳優からの言葉について訊いた。
朝鮮時代、もし名もなき奴婢が、誰もが羨む両班の夫人として生きることになったら──。大胆な設定の中で、愛と正義、そして自らの人生を必死に掴み取ろうとする人々の姿を描く物語『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』。
運命が大きく変わる主人公を熱演したイム・ジヨンは、「すべてを出し切った作品」と力強く語る。一方、彼女を支え続ける心優しき青年を演じたチュ・ヨンウも「最近では珍しく、骨太な時代劇になっていると思う」と自信をのぞかせた。本作を「人」と「真心」という言葉で表現する二人に、本作に込めた想いや素顔を訊いた。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
──本作をひと言で表すなら、どんな言葉が浮かびますか?
チュ・ヨンウ:僕は「人」ですね。時代劇に出るのは初めてだったのですが、人々の暮らしや考え方は、時代や環境を問わず同じなんだなと感じました。 この作品の見どころであり、共感できる部分も多いと思います。
イム・ジヨン:ヨンウの「人」が作品のカラーなら、私は「真心」かな。 真心を込めて作った作品ですし、その真心は見る人にも伝わると信じています。 視聴者の皆さんも真心を込めて、ご覧いただけると思います。
──ご自身が演じたキャラクターについて教えてください。
イム・ジヨン:私が演じたクドクとオク・テヨンを一言で表すと「一生懸命」です。 クドクは奴婢の頃から何事にも一生懸命でした。 主人から逃げるための資金を集めようと必死に落花生を売って、テヨンになってからはさらに必死に、体がいくつあっても足りないくらい人助けや逃げることに尽力し、息つく暇もありません。 愛も仕事も人生も、すべてにおいて一生懸命な人だと思います。
チュ・ヨンウ:僕が演じたスンフィは、カッコよくて尊敬できる人物です。 そして、羨ましい面も多い。 何かを得るために、別の物をスパッと潔く諦めるところは見習いたいと思いました。 それに、スンフィを演じる中で学ぶことも多かったです。 困難に陥った時、それを笑いに変えたり、ポジティブに考えることで乗り切ろうとする彼の姿に、僕自身も影響を受けました。
──現場での共演者たちとのエピソードがあれば教えてください。
イム・ジヨン:オ・ダルソン役のヤン・ジュンモさんは、ミュージカル界の第一人者で、本作でも重要な役を演じるとてもすばらしい俳優です。 ある日、撮影が続いてみんなが疲れていた時に、ヤンさんの歌が聴きたいとお願いしたら、即席コンサートを開いてくれました。 本当に貴重で素敵な歌声を、韓服姿で披露してくださって。俳優もスタッフもみんな疲れていましたが、その歌声に現場全体が盛り上がりました。 あの瞬間が、一番の思い出です。
チュ・ヨンウ:ジヨンさんが言うとおり、撮影は過酷だったのですが、先輩方はいつも笑わせてくれました(笑)。 面白い顔をしたり、アドリブも多くカットがかかっても演技を続けたり、台本とは全く違う演技を見せてくれたり…。 そのたびに感嘆の声が上がりました。 そうやって笑わせてもらったおかげで緊張が解けて、いい演技ができたと思います。
──ドラマの中で最も思い入れのあるシーンはどこですか?
イム・ジヨン:クドクが婚姻したあと、既婚者としてスンフィに再会し、ある事件を解決するために彼と過ごした後に、再び別れを告げるシーンです。 あのシーンを演じた時は本当に悲しくて、2人とも涙が止まりませんでした。 泣きながら演じたのを覚えています。 それと、「完璧な結末です」というセリフがあるのですが、そのシーンが2人の楽しさだけではない、切ない面もよく表していて一番好きです。
チュ・ヨンウ:芸人であるチョン・スンフィの公演シーンも見どころの一つです。 舞台装置も少なく、技術も未発達な朝鮮時代に、どんなふうに公演をしていたのか。僕も気になっていました。 ドラマを見れば「なるほど」と納得できると思いますし、公演全体の流れを知ることができます。
イム・ジヨン:私は観客としてその公演を見ながら、「きっと朝鮮時代の芸人は、今のアイドルのように多くのファンがいたんだろうな」と思いました。 すばらしい舞踊と伝統的な韓服、韓国独自の音楽といった、美術的にも音楽的にも魅力がたっぷり詰まっていて、完成度の高いシーンだと思います。 ヨンウも舞踊と発声を必死に練習したので、舞台装置の効果も相まってきっと魅了されるはずです。
──チン・ヒョク監督の印象を教えてください。
イム・ジヨン:監督とは息がぴったりでした。 監督は台本を元に念入りに準備をされていて、撮りたいイメージも明確でした。 まさに以心伝心だったと思います。 私が言ったことをすぐに理解してくれましたし、演技面や役柄の解釈についても、いつも同じ考えだったんです。 とても演じやすかったですし、私やヨンウの演技を見守って、制限を設けずに受け入れてくれる、本当に頼もしく信頼できるリーダーでした。
チュ・ヨンウ:監督にはたくさん褒めてもらえましたし、後半では信じて任せてもらえました。 細かく演技指導をするというよりは、僕という人間をよく見て、癖とか、どんな時にいい演技ができるかを見守ってくれていたんです。 たとえば、僕はコミカルな場面を撮る時は、1発目の演技が面白いと言われていました。 なので、リハーサルは軽く済ませて、本番で力を出せるよう環境を整えてくれました。 僕への愛が感じられて、本当にありがたかったです。
──この作品を友人に紹介するとしたら、どのように伝えますか?
イム・ジヨン:「最善を尽くした」と伝えたいですね。 できる限りの力を振り絞って、すべてを出し切った作品です。 それだけ自信もありますし、すばらしい時代劇が完成したと思います。
チュ・ヨンウ:僕は…
イム・ジヨン:…キツかった?(笑)
チュ・ヨンウ:いや、時間とともに美化されていて…ジヨンさんのほうが大変だったと思いますよ(笑)。 友達に紹介するなら「面白いから見てほしい」「希少なドラマだよ」と言いたいです。 「最近では珍しく、骨太な時代劇だ」と。
──お休みの日はどのように過ごしていますか?
イム・ジヨン:ゆっくり過ごすことが多く、一日中何もしないこともあります。 もともとじっとしていられない性格で、休む暇なく仕事をしてきたのですが、何もしない日も必要だと気付いて。 ただ寝ているだけの日を作って、頭を空っぽにするんです。 そうすることで、心身ともに健康的になれるのかなと。 今は本当に心の赴くままに過ごしてみようと実践中です。 1週間の大半は何もしていないかも(笑)。 そういう日々に、また違う幸せを感じています。
チュ・ヨンウ:僕は以前は休みの日に引きこもるのが嫌で、寝る間を惜しんで遊んでいました。 でも最近は、ジヨンさんと同じで家でゆっくり過ごしています。 奮発して、パッシブスピーカーを買ったんです。 アンプとサブウーファーにつないで、ホームシアターみたいにして音楽を聴いたり、映画を見たり、外国語の勉強をしたりしています。
──今後、挑戦してみたい役柄はありますか?
イム・ジヨン:まだ演じたことのない役も多いので、選択肢を狭めずにいろんなジャンルに挑戦したいです。 具体的には決めていませんが、今までは重めの作品が多かったので、コメディー要素の強いラブコメや、正統派コメディーをやってみたいですね。 軽いタッチで楽しく演じてみたいです。
チュ・ヨンウ:ジヨンさんは面白いんですよ。
イム・ジヨン:あなたには負けます(笑)。
チュ・ヨンウ:僕は別に面白くないです(笑)。 僕が出演した作品も暗い役が多かったので、今回のように楽しいシーンが多い作品は、とても大切なものとして心に残っています。 挑戦したい役は…
イム・ジヨン:アクションがいいと思います。
チュ・ヨンウ:ジヨンさんが勧めてくれました(笑)。
イム・ジヨン:今回の撮影現場で、常に刀を振り回していて。 何かを持たせるとずっと動いているんです(笑)。 体の使い方が上手なので、アクションに挑戦すれば、きっとカッコよくこなしてくれるはずです!
──最後に、日本のファンへメッセージをお願いします。
イム・ジヨン:この作品は朝鮮時代を舞台に、その時代を生きた人々の姿が描かれた時代劇です。 たくさんの方にご覧いただきたいです!
チュ・ヨンウ:僕たちが真心と愛をたっぷり込めた作品なので、ぜひ楽しんでください!
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