『やぶさかではございません』第11話 ‘松村沙友里’麻衣から学ぶ恋の仕方 「理想」が恋愛を遠ざけているのかもしれない
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『やぶさかではございません』第11話 ‘松村沙友里’麻衣から学ぶ恋の仕方 「理想」が恋愛を遠ざけているのかもしれない

2025.06.05 13:15

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松村沙友里が主演を務めるドラマNEXT『やぶさかではございません』が4月2日からスタートした。U-NEXTでは各話1週間独占先行配信されている。

上下亮(駒木根葵汰)に誕生日をお祝いしてもらった不思議麻衣(松村沙友里)。上下の家で食事を摂り、イチャイチャして同じベッドで眠る……という幸せな1日を過ごした。

上下は上下で、麻衣と過ごす時間に幸せを感じていた。こんな幸せな時間を毎日過ごしたい……そこで上下は麻衣に同棲を提案する。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

少し前の麻衣なら、同棲することにためらっていたのではないだろうか。自分のことをもっと知られたら嫌われてしまうかもしれない、別れを切り出されてしまうかもしれない、と。しかし、今なら愛されている自信があるから、少しの迷いがあったとしても素直にうなずける。ちゃんと思いが伝わってよかったね、上下……と感慨深くなってしまう。

そんな中、麻衣の引っ越し祝いとなな(田畑志真)の誕生日祝いがサイレントカフェ「アサガオ」で行われることに。上下のほか、玄(濱正悟)の姿も。玄は麻衣への想いを断ち切れずにアプローチを続けたりするのかと思ったけれど、サラッと身を引いた。すごい。本当に自分の中での優先順位がはっきりしているからできることだろう。

ただ、上下のほうは少なからず玄を敵対視しているよう。ふたりがゲームで白熱している間に、ななが麻衣に「上下は理想の相手だったのか」と尋ねる。「アサガオ」のみんなは麻衣のことが好きだから、上下が麻衣を好きになるのは分かる。だが、麻衣が上下を好きになるのは分からなかったらしい。

ななの問いかけに麻衣は「理想はない」と答える。理想があると、どうしても減点方式になってしまう。しかし、フラットな状態であれば、好きなところは加点されていくばかりだ。今は上下に対して、加点されている一方だという麻衣はとても幸せそうだ。

この「理想」については恋愛に対してだけではなく、さまざまなことに当てはまる。例えば、「理想の自分」があった場合、理想に近づくことができなければ自分に幻滅していくばかりだ。そして、落ち込まなくていいところで落ち込み、ネガティブになっていってしまう。そう考えると、麻衣から学ぶことがなかなかに多い。

麻衣から「加点されていくばかり」と絶賛されていた上下だが、ここでやらかしてしまい。お祝いの席から帰宅した上下と麻衣。酔っぱらった上下は麻衣に迫り、強引にキス。そのまま事を進めようとするが、麻衣の一本背負いによって阻止される。「一度の行動でこれまでの自分の行動を台無しにするな」という麻衣の言葉は「まさに!」の一言。当然、上下は猛省することになる。

普段、あんなに丁寧に接しているのに、酔っぱらって強引に迫るのはどう考えてもよくない。「そういうのは素面のときに」ときっぱり言った麻衣に思わず拍手したくなった。

麻衣のカッコよさが目立つけれど、全ての女性が麻衣のようにできるかというとそうでもない。そもそも男性を一本背負いできる女性が少ない。でも、麻衣は上下から愛されている自信と信頼関係があるからできた。一本背負いしても嫌われたりしない、ちゃんと話せば上下は分かってくれる、と信じていた。

「〇〇したら嫌われるかも」「ここで拒否したら嫌われるかも」と思ってしまうのは全てコミュニケーション不足と愛情の伝え方が足りないからなのかもしれない。

次回、最終話を迎える。ラブラブカップルの一旦のエンディングはどのようなものになるのだろうか。


第11話の視聴はこちら

公式サイトはこちら

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