『初恋DOGs』ナ・イヌのチャーミングさが物語の要だった!ソハの愛に包まれた最終回
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『初恋DOGs』ナ・イヌのチャーミングさが物語の要だった!ソハの愛に包まれた最終回

2025.09.03 15:45

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「錯覚でもいい。そう思ったので、本能に従って来てみました」

愛子(清原果耶)が向かった先とは……

清原果耶が主演を務めるドラマ『初恋DOGs』(TBS系)が9月2日に最終回を迎えた。恋は錯覚として避けてきた弁護士の愛子、動物しか愛せない獣医の快(成田凌)、孤独を抱える韓国の御曹司・ソハ(ナ・イヌ)という、こじらせた大人たちの恋と友情を描いた本作。その結末には、いつも優しいあの人物の愛が溢れていた。

※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。

『初恋DOGs』最終回
(C)TBS

しろさき動物病院を守るために法律事務所を辞めて独立した愛子。しかし、肝心の快は事を荒立てたくないとして裁判に消極的な姿勢を見せる。一人で心細い思いをしていた愛子に、「戦うよ、一緒に」と手を差し伸べたのはソハだった。

ソハは本澤(岸谷五朗)とウロアグループが結託していたことを示す証拠となるビデオ会議の映像を入手し、日本に戻ってきたのだ。快もソハに背中を押されて、戦うことを決意。一丸となって裁判へ向かって動き出すにあたって、3人は盃を交わす。

お酒が入って気が緩み、一緒になってはしゃぐ愛子と快の姿が微笑ましい。お互いに不器用で素直じゃないがゆえに2人だと、どうしてもぶつかってしまう愛子と快。ソハはそんな2人の間に入って、緩衝材の役割を果たしてくれる。

『初恋DOGs』最終回
(C)TBS

「もう3人で一緒に暮らせばいいのに!」と思ったけれど、やはり恋愛感情がある限りは難しいようだ。ソハは裁判が終わったら、裁判が終わったら愛子に公私共に支え合うパートナーになってほしいとプロポーズをしようと思っていることを快に告げる。

快が複雑な気持ちを抱える中で始まった裁判で、愛子はソハが入手したビデオ映像に加えて、将軍の見守りカメラ映像を証拠として提出。そこには相楽(森崎ウィン)と繋がるモデル犬の飼い主が未承認治療薬を病院に仕掛ける場面が映っており、それが決め手となって愛子は勝訴を収めるのだった。

裁判に勝ったことで動物病院の評判は回復。また目の前の動物を懸命に救おうとする快の姿勢も高く評価され、動物保護施設の改装資金も集まる。ホッと心を撫で下ろす快だったが、一つだけ心に晴れないものが残った。

『初恋DOGs』最終回
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それは、相楽とのこと。相楽は快に対して抱いていたコンプレックスを明かす。快を出し抜いて開業した動物病院を大手に成長させ、起業家としても成功を収めた相楽。だが、ずっと心に満たされないものがあったのだろう。自分より業界での地位は下でも、いつも人に囲まれて幸せそうな快の大事なものを奪えば、勝てると思っていたのだ。

相楽も、最後に愛子へ事務所経営の難しさとともに「頑張ってね」とエールを送った本澤も心の底から悪い人間ではないだろう。だが、人としての正しさを忘れて、大事な人を傷つけた。その責任は負わなければならない。

相楽は快の「ちゃんと話せば良かったんだ。“友達だった”んだから」という言葉を、大事な友人を失った現実とともに一生噛み締めていくことになるだろう。

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相楽との過去を言い訳に人と関わることを避けてきた快。自ら病院のスタッフを飲み会に誘うまでに成長したのは、ソハの存在があったからだ。家に突然押しかけてくる強引なところもありながら、人を思いやる優しさを持ったソハが快の頑なな心を溶かしてくれた。

快に対して友情を感じていたのはソハも一緒だ。ソハにとって愛子は愛する人だが、同じくらい快のことも大事。ゆえにお互いを思い合っているのにイマイチ踏み切れない2人の隣で、ソハは誰よりももどかしさを感じていたのだろう。

ソハが愛子にプロポーズしたのは、2人に本当の気持ちを気づかせるための作戦だった。関係性が変わるのに必要なのは、“ちょっとした何か”だと言っていたソハ。韓国に帰国する日、ソハは追い風となって快と愛子の背中を押す。

『初恋DOGs』最終回
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「犬と違って人は嘘をつく。気を遣い、遠慮して。本当は孤独で。それを見せまいとして、また嘘をつく。でも、犬はいつも正直で、ただあなたのことが好き。こんな風に素直になれたらどんなに楽だろう」という第1話における愛子のモノローグを思い出す。

本作は「犬のように素直になれたら」と思いながらも、傷つくことを恐れて愛から遠ざかった大人たちの青春群像劇だった。互いに一目惚れした愛「犬」たちに導かれるように、初恋の相手と再会した愛子と快。でも、やっぱり素直になれない2人の恋を動かしたのは韓国からやってきたナ・「イヌ」演じるソハだ。

ソハもまた人と深く関わることを避けてきたが、ありのままの自分を見てくれる2人に出会えたおかげで「誰かを好きになる、それって素敵」と思えるようになった。そんなソハの素直さが愛子と快にも伝播する。

『初恋DOGs』最終回
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「ありがとう、ソハ。また会おう、兄弟!」と快はソハに告げ、愛子のもとへ。そして2人はようやく結ばれる。ソハの恋が叶わなかったことは切ない。けれど、孤独に生きてきたソハは代わりに一生ものの宝物である“チング”を手に入れることができた。間違いなくハッピーエンドであり、誰よりも優しいソハの愛に包まれた最終回だった。

大切な人のために自ら立ち上がる強さと好きな人の前では素直になれない愛らしさが両立するニューヒロイン像を見事に打ち出した清原果耶と、こじらせた大人をおかしみと温かみのある演技で体現した成田凌はもちろん、韓国に人気俳優であるナ・イヌの存在感が大きい。イヌという名前の親和性もさることながら、共演者に愛されるそのチャーミングな人柄が作品をあたたかい空気で包み込んでいた。

SNSでもナ・イヌに心を撃ち抜かれた視聴者から、「ナ・イヌさんかっこよかったなぁ」「めちゃくちゃ日本語も上手で、きっと台詞を覚えるの大変だっただろうに、演技も最高だしありがとうございます」「ナ・イヌさんに出会えたことも本当に良かったなと思う!」「また日本のドラマに戻ってきて欲しい」という声が上がっている。


最終回の視聴はこちらから

『初恋アンダーDOGs~負け犬と初恋~』の視聴はこちらから

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